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車輪生物(1) |
出: |
第77辺境恒星区 惑星ネット |
特: |
惑星ネットには三千万年前まで栄えていた異星人が作った、経緯線に一致し惑星全体に及ぶ幅約3kmの道路があり、その外は原生林になっている。その道路には自動修復機能と妨害物除去機能があり、後者は一定の速度以下で移動する物体または停止した物体を検出し、これを大量の水によって押し流すというものである。
原生林において無脊椎動物は徐々に爬虫類に進化していったのであるが、この一部が道路上に転がりこみ、さらにその一部がすばやく移動して路上に生き残ることができたのである。
これが車輪生物の原型となり、回転による遠心力で平たくなりながら、道路という特殊な社会で適応放散し、車輪生物が形成されたのである。
(←図は吸血車輪)
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