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1999年08月


●99.08.01(日)

 ここ数日「YAKATA」づけでへろへろであったが、どうにかめどが立った。やれやれ。

 ここんとこずっと断片的な睡眠(2〜3時間)しか取れていなかったのだが、今日はひさびさに2時から10時まで爆睡(といっても昼の2時だが)。やっぱり仕事が気にかかってるとナーバスになるらしい。ともあれこのペースだと「YAKATA」は夏コミに持っていけると思うのだが、それまでに何セット作れるかは神のみぞ知る。

●99.08.03(火)

「YAKATA」サントラ制作。

●99.08.04(水)

「YAKATA」サントラ制作。

●99.08.05(木)

「YAKATA」サントラ製作。

●99.08.06(金)

「YAKATA」サントラ製作。

●99.08.07(土)

「YAKATA」サントラ製作。

●99.08.08(日)

・・・というわけで、サントラ完成。内容、お申し込みはこちら

 しかしここんとこずっと3時間以上睡眠が持続しない。困ったものである。だいたい暑さか何かで目覚めるともう眠れないのだ。4日の水曜日は深夜3時頃頭痛で起床。頭痛薬を飲んで寝直すも、うつらうつらするだけで頭痛は去らず。朝一番で医者に行くと、風邪とのこと。夏風邪だ。バカでもひかんというに。ともあれいただいた薬で治った。4日夜は、フリーペーパー「カエルブンゲイ」の編集長アライさんと打ち合わせ。秋発行の創刊号から音楽のコラムを書かせていただくことに。タイトルは「モノガタリとオンガクの蜜月(ハニムーン)」。

 さて、それ以降も睡眠はもっとひどくなり、夜に2〜3時間眠るだけで、それまでは体調を補完していたであろう昼寝も今は出来ない。つーか睡魔が来ん。聞くところによると池袋在住のまんがっか・河内実加さんも睡眠不全のご様子。ひょっとして風土病?

●99.08.11(水)

 チェシャさん、河内実加さんと夕食。河内さんの「人形はこたつで推理する」を頂く。私がちょこっと手伝ったのは絵の額縁部分。

 この日(正確には翌日早朝)〆切の仕事が一件あり、インターネット経由で納品したところうまくいかず、結局先方に池袋まで取りに来ていただく。まだまだネットの壁は厚い(?)。

●99.08.12(木)

 来週月曜日午前中〆切の仕事(web上の音楽)にとりかかる。11日深夜から12日中。夕方別件の仕事(ゲーム)の打ち合わせが急遽入り、9月中旬のゲームショウまでに何曲か上げることに。終わったのは夜で、それから最初の仕事の続き。

●99.08.13(金)

 なんとか来週月曜日午前中〆切の仕事(web上の音楽)を仕上げ、「YAKATA」製作に戻る。ひとつの目安としてコミケまでに30セット作る予定だったのだが、なんとか間に合ってやれやれである。ただしうちのMACはもはや不眠不休状態。なんともはや。

 夜、河内さんと千織さんが寄る。まんままんがのあびこくんTシャツとおおもりくんTシャツを作ることになり、うちでプリントアウトするのだった。最初色具合がなかなかあわないものの、最終的にはちゃんと完成。コミケに持っていくことに。

●99.08.14(土)

コミケ   コミケ当日。朝6時に池袋で待ち合わせ、河内さんらとともに有楽町まで地下鉄、そこからタクシーで7時過ぎに開場入り。コミケとしてはめずらしく雨天。私は晴海の頃のコミケを最後にここ十年くらい行ったことがなかったのだが、たいてい晴れるそうな。

 かくて10時から一般入場開始。かなりの人の数に圧倒されるが、それでも例年よりは少な目だとのこと。出展物のジャンル別に日程と場所が割り振られるのだが、やはり一番の人出は男性向けアダルトだそうで、今回それは3日目。今日はそれほどでもないらしい。そこに加えて大雨なので、人出は鈍っているということなのだが、それでもこんな大勢なので、人に酔いそうになる。

 で肝心の「YAKATA」はというと、予想していた以上に売れ行きは好調で、12時前に持っていった30セットは完売。あとは代金を頂きつつ予約の受け付けとなるが、それも多数ご予約頂いた。大雨の中、財布までびしょびしょになりながら買いに来て下さった皆様、ありがとうございました。かづきさん、前日(コミケ初日)にチラシを配っていただいてありがとうございました。よしひろさん、ご自分のスペースで自主的に(笑)サントラを宣伝していただき、ありがとうございました。筧 風巳さん、山口さん、差し入れありがとうございました。

 河内さんの新刊の片方「まんまあびこくん」も千織さんの「ぽてあんどしょうちゃん」も昼前に完売、雨だったこともあり少し早めに撤収。ご予約分のうちyueさんにだけお渡しできなかったのが心残り。その後みきさん、チェシャさん、りきやんさんたちと、北海道の寺井さん他がここ一週間借りているウィークリーマンションで春香さんと合流〜ひと休み、夜9時過ぎに帰宅。10時頃すぐに寝る。(写真の「ぴ」は河内さん、「ち」は千織さん)

●99.08.15(日)

 寝てる間も1時間置きくらいに起きては「YAKATA」CD焼き機から焼けたものと生を入れ替え。んで結局3時前に起きてしまい、もろもろ準備をして朝11時にまた河内さんたちと待ち合わせ、今度はお客さんとしてコミケへ。国樹さんの「こたくんといっしょ4」を買い、そのままペット関連などを回って絵はがきなどを買う。のちアジト(ウィークリーマンション)で春香さん、八木さんと合流〜ひと休み。各人の本日の成果はアニメカラオケ本、樽の真相、菅野よう子作品研究、空耳アワー本、餃子本、女子寮内情本、18禁ハムスター本、ナナ(黒い犬)の本(親子で漫画を描いている)、などなど。その後私は夜10時頃に帰宅。かくして長い長い夏の祭りは終わったのである。

●99.08.17(火)

 15日にアジトに集った仲間(チェシャさん他)などが家に寄る。「YAKATA」焼きで私が外出できないため(笑)。そのあと近所のデニーズに食事に行くが、その間もMACはCDを焼き続けるのであった。

●99.08.18(水)

 とあるコンペの〆切。後日わかったことだが、結局これは別系統の企画で動くこととなり、ようするに曲は全部NG。残念だが、そういうものだ。

●99.08.19(木)

 ギターマガジンの連載の〆切。夜 水野君がライヴのチラシを作りに来る。

●99.08.22(日)

 あいかわらず「YAKATA」を焼きつつ、スキを見て別の仕事をこなす(逆や)。24日火曜日早朝〆切のコンペ用の曲を書き、9月5日〆切のゲームに提供する楽曲(これはコンペが通ってGOになってます・8月26日に打ち合わせ)をアレンジし、9月上旬〆切のまた別のゲーム曲(ゲームショウ試遊台用)を作る、など。

 カエルブンゲイ(フリーペーパー)の原稿書きのため、映画「1999年の夏休み」をビデオで再見。思っていたより難解な作品だったのだなぁとしみじみ思う。最初に見た時は全体の雰囲気、音楽、ガジェットなどに意識が行ってしまっていたのだろう。原作(と言えるのかどうか)である「トーマの心臓」を最近初めて読んだのだが、これをふまえていないと、映画においてどこがどう跳んでいるのかわからなくなる。雰囲気の根底にあるものは「トーマの心臓」と共通なのかもしれないのだが、現実に着地しないことにより、大人でも子供でもない「少年」という生き物の存在を、まるで硝子に描かれた彫刻のようにぼんやりと浮き立たせている。そのための舞台が「1999年」であり、偏執的に作りこまれたガジェットであり、奇妙に電子的なノイズを発する単線の列車であり、駅に置かれた核物質であり、カズヒコの両親を奪った発電所の事故なのであろう。あるいはまったくその逆で、描きたかったのは非現実的でありながら確かな存在感を持った「未来」・・・1999年そのものだったのかもしれない。

 余談だが、舞台となっている寮は横浜・大倉山にある大倉山記念館であり、学生時代私はそこでコンサートをしたことがある。建物の外観はそのままなのだが、映画の中で玄関ホールの階段を上がり、寮の中に入るとそこはもう大倉山記念館ではなく別の建物(もしくはセット)が使われている。大きな柱時計で塞がれた部分は本来記念館のホールに入るはずの入り口で、裏山の先に大きな湖はなく当然のようにそこは住宅街である。すべては実写であるはずなのに、現実と虚構がすりかわっていく。また別の意味で、この映画は私に非日常的な幻想をもたらしてくれるのだ。

 さらに余談だが映画「LET'S 豪徳寺」でもこの建物は使われていた...ような気が。見てないから確かじゃないけど。

●99.08.23(月)

 あいかわらず「YAKATA」焼きのため、一晩に4回は起きてCDの入れ替え(なんと家内制手工業)。明け方、あまりに暑いのでうっかりエアコンをつけて(ドライ・28度)ついうとうとしてしまう。テキメンに鼻がぐずぐずである。やれやれ。Good Grief。気分はベアトリねーちゃん。

●99.08.25(水)

 今週はいろんな〆切様がやってきては私を打ちのめして去っていく。今日はゲームのオープニングテーマの〆切。先方の会社の方に取りに来ていただく。Sさん、すんません。

●99.08.26(木)

 今日は朝からキューブのNさんとともに自宅でダンスゲーム(音楽ゲーム?)用の曲のアレンジ。音色を替えたものを3パターン提出するため、けっこう長丁場で精神的にもへろへろ。ただ、尊敬しているNさんと仕事が出来るのはちょっと嬉しい。Nさんはギタリストで、ライヴの仕事も多くされているのであった。

●99.08.27(金)

 プレステのRPG「ヴァンダル・ハーツ2」プレイ終了。「タクティクス・オウガ」タイプのSRPG。「1」であか抜けていなかった点はほぼ解消され、あえてタクティに似てしまう方向に細部を修正したスタッフのいさぎよさは成功していると思う。顔絵が入り込めないという評価を多く聞くが、私からすればワーネバの顔絵の方がニガテ。結局好みの問題であろうか。ゲーム的にはかなりのヴォリュームで、しっかりやりこめば報われるタイプの隠し要素も多くグー。音楽も前作同様の変拍子系は健在ながら、主題の展開によるモチーフの反復によって印象が強くなっている。良いゲームでした。プレイ時間70時間以上、最後まで一人も(戦闘中に)殺さないことを自分に課していたためリセット多し、よって実際のプレイ時間は1.5〜2倍と推察。

●99.08.28(土)

 9月末に上演のシノハラステージング公演「がんばれ!信夫さん」主題歌を作曲することに。特撮づいてるなぁ最近。

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