99.02. →

1999年1月


●99.01.20(水)

 ホームページの構成をかえてみようと思い立ち、いろいろ始めてみる。夕食はおにぎり2コだわ、FAXは詰まるわ、クライアントからOKは出ないわ、熊はでるわ、よだれは出るわでもう大変だが、なんとか先が見えてくる。よかったよかった。

●99.01.21(木)

 すっかり茶飲み友達と化してしまった漫画家の河内実加さんに勧められ、田中哲弥氏のホームページを見に行く。監視カメラも面白いが、日記が大変ツボる。ほぼ1日で全部読み★違った読みほし、早くもその文体に影響を受け始めているどうだまいったか。もともと私は生まれが関西なので、血がそうさせるのか。生まれて数日で東京(武蔵境)に引っ越してきたというのに、その皮膚の下にはミャクミャクと関西人の血が流れていたのか。そうかそうだったのか。河内さんの日記も直ブックマして毎日見に行くほどかなりツボっていた私だったが、もしかしたら河内さんはホントは大変真面目な方だったのが、田中氏の日記ページを読み進むうちにその絶大なる関西ぱわーにむしばまれ、あのような日記を書くに至ったのではないか、という邪悪な考えが脳裏をよぎる。と思ったのもつかの間、よく考えたら河内さんの「半熟探偵団」も「まんまあびこくん」も面白かったので、あれはきっと天性の才能なのだなぁと考え直す。
 で、その河内さんにお借りした田中哲弥氏の「やみなべの陰謀」を読む。初読は斜め読みしてしまう、という悪いくせのある私は、最初よく解らないままに読み進んだのだが(連作5短編から成っている)、最後にけっこうジーンとしてしまった。しかしホームページの日記のスタイルがあまり出ていなかったのがさみしい。馬や山羊のくだりなんかはそのまんまだったけど。ともあれ、はるか過去に読んだ「大久保町の決闘」以来(この方の本とは知らずかつて読んでいたのだ)、ひさびさの再会となったのである。しかしかさねて言うがホームページのこの日記は日記は日記は日記は日記は面白い。かくてまたネットでの立ち寄り先が増えた私だった。

 さて、私のHPの日記は昔はジャンル別に細分化していたのだが、あとで分別するのがめんどくさいのでだんだん日記ページを書かなくなっていた。おお、これは本末転倒ではないか。そもそも「日記を書く」という行為が先にあるはずではないか。分別がいやなら東京から引っ越せばいいではないか。んなことはともかく自分が読んでいて面白いと思った河内さんの日記や田中氏の日記をお手本に、思いつくまま気の向くまま、ここかと思えばまたまたあちら、つらつらと日記を書くことに決めた。今決めた。もう決めた。
 でも毎日書けるかどうかは自信がない。しかも毎日日記に書くようなイベントが私に起こるとは思えないのだ。だいたい音楽制作関連は各プロジェクトの「音楽制作記」に書くことにしているので、それ以外のこととなると果たしてどうなることか。今日はたまたま庭に来た雀が「まっかぴょん?」とおしゃべりしてくれたり、それを聞いた飼い猫のイリヤが「わん」と鳴いたり、宅急便の人がつづけて5人も押し寄せたり、履いた靴下が実はボコマルだったり、バリバリの息子がベリベリだったり、そんなことが一つもなかったので、これは書くことなんて無いではないか。
 というわけで、タイトルを「ときどき日記 〜不定期更新〜」にする。これで万事塞翁が馬だ。

 ただいまのBGMはエルビス・コステロ&バート・バカラックの「ペインテッド・フロム・メモリー」。以前雑誌の記事で読んで気になっていたCDだったが、コステロはあまり聞いたことがなく(ジョン・ハールの「恐怖と壮麗」という現代音楽系クラシックのアルバムに参加していて、それはかっこよかった)、バカラックも、「遥かなる影(カーペンターズ)」や「エイプリル・フールス」など曲は好きだが昔のアルバムはサウンドがあまり好みでなかったのでCDは持っていなかった。で、先日ちょっと疲れた拍子にVIRGINでCDを買い込んでしまった時、試しに買ってみた。以来毎日何周も何周も聞いている。全面的に解りやすいメロディ、というわけではなく、ちょっとヒネリがきいているのだが、そこが心地よい。内容がミディアム〜バラードなので、流し聞きしていてもキモチイイのだった。これは久々の大当たり。
 ちなみに他に買ったCDは「CURE(中谷美紀)」「NIGHT FLIGHT(ICE)」「GET ON THE FLOOR(ICE)」「愛があふれた日(みとともみ)」「私小説(鈴木祥子)」「イーグルス・ファースト(イーグルス)」「オン・ザ・ボーダー(イーグルス)」。中谷美紀は「砂の果実」を最近カラオケで聞いて気に入ったので。ICEは全部持ってます。みとともみはプロデュースが藤原ヒロシ氏でなくなったのが残念だが、渡辺善太郎氏だったのでOKでした。イーグルスはこれでオリジナル・アルバムがやっと全部そろって嬉しい。

●99.01.22(金)

 仕事が一段落して一息ついていたらまた風邪をひいた。今回は頭痛と吐き気(悪寒)である。昼過ぎに起きてあまりにキモチワルイので朝食をとろうとするも体が受け付けぬ。ごろごろうとうとしているうちに夕方に。仕方がないのでビデオを見ることにしてクリント・イーストウッド&ジーン・ハックマンの「目撃」を見る。私の場合ジーン・ハックマンはよほどなにかトラウマがあったのかかなり嫌いで、彼が主演の作品はほとんど見ていないのだが、クリント・イーストウッドはやや好きでよく見てしまい、だから共演していることが多いジーン・ハックマンも必然的によく見てしまうことになる。悪役だから嫌いとかいうわけではなく、本人には悪いが生理的に好きではない、というやつだ。なぜだろう。この映画は演出が一寸くどかったが、イーストウッドの「父親像」もよかったし、好きな俳優のエド・ハリスも出ていたのでまあよしとしよう。
 しかしクリント・イーストウッドと聞いて東森くりんを思い出す人はなかなかおるまい。わっはっは。

 ところが「目撃」を見るうちにやはり悪寒が増したので、近所の内科医までふらふら漂うことにする。だいたい外の気温が心地良いのは熱がある証拠だ。ふつうこの季節ならさぶさぶさぶさぶ、と、モーホーの方々みたいになってしまうのがオチのはずである。ともあれ漂いついた内科医は込み合っていて、なんだか他の病ももらってしまいそうだったが帰る元気もなく待合い室の隅にひっそり居着く。ふわふわする間になんとか順番が来て、注射をしてもらいまた漂って帰宅。レトルトのおかゆに瀬戸風味をふりかけて食し、薬を飲む。ようやく気分が落ちつき、「目撃」の続きを見ながらもう一杯おかゆを食す。トッピングはまたしても瀬戸風味である。マイフェイバリットなのである。頂いた薬は眠くなるはずなのだが、日中も病の床にふせって居たせいか一向に眠気が来ない。仕方ないのでもう一本、「アルビノ・アリゲーター」を見る。マット・ディロン主演。「目撃」と比べてやはりテンポがいいというか演出がくどくないいやきっとこれが普通なのであろうそうだそうか。緊迫したストーリーで、最後まで楽しめた。だがしかし睡魔は襲ってこない。仕方ないのでマイ・フェイバリットであるシティ・ボーイズのビデオ「真空報告官完全版」を見、明け方に就寝。まあいいか(妥協兄弟風)。

●99.01.24(日)

 最近日にちの感覚が希薄になっている。
 フリーになった直後は曜日の感覚が希薄になったが、これはTV小僧になってしまったために幸か不幸か解消された。といっても見るのはもっぱらバラエティ的なもので、あろうことか私はそれを録画して食事時にビデオで見るのである。そうまでして見たいのかというとそういうわけでもなく、食事時に頭を休めたいからなのであった。ドラマや映画だと見入ってしまって消化に悪いし、音楽もののビデオは仕事がら食事時に見る気がしないなんでやろまぁ気にせんといてぇな。というわけで最近良く見ているのは月「東京フレンドパーク」火「なんでも鑑定団」木「学校へ行こう」金「だれでもピカソ」日「遅く起きた朝は」「スーパーからくりTV」なのである。

 今日の本題はそんなことではなかった。実は長年の懸案事項だったプレステ用アクション「アーマード・コア」と「アーマード・コア プロジェクト・ファンタズマ」を完全終了したのだが、それが何時のことだか忘れているのだ。知人には21日に「アーマード・コア」終了を告げており、2日で「プロジェクト・ファンタズマ」は終わったのだが、昨日(23日)はプレイしていない。うーむ。さては時間礁か。

 というわけで「アーマード・コア」「同 プロジェクト・ファンタズマ」コンプリート。3作目が2月に発売になるので、それに備えてのプレイであった。「アーマード・コア」を通してプレイするのはこれが3回目なのだが、前回、前々回とも100%の達成率に到達できなかった。という話を知人のC氏にしたところ、的確なアドバイスを頂く。ラストミッションの対ナインボール戦では、2回登場する敵ナインボールを避けてフィニッシュすることが可能なのだが、それがいけなかったらしい。で、「敵の弾をよけつつ自分の弾を撃ち込む」のではなく、「撃たれてもいいからより強力な弾を撃ち込み、殺られる前に殺る」方法を勧められ、装備を変更したところなんとか倒せた。そして達成率をみると98%。どうしたんじゃ2%はどこにいったんじゃ最初から又やりなおしかくそと思いながら、思い当たる節をあたってみるとそれが正解でやっと100%。他のミッションでランカーレイヴンを取り逃していただけでした。

 で100%達成すると、これがなんと自分のマシンが重量無制限に組み上げられるのだ。クリストファー・クロスのジャケットのフラミンゴのように細い足でも、バカデカい武器を背負うことが出来る。「少年よ、その重荷を背負え」byビートルズなのである。でもってそのデータを「アーマード・コア プロジェクト・ファンタズマ」に持っていくことが出来るのだが、資金に余裕を持たせるためにまず100%達成した「アーマード・コア」のデータで金を稼ぎまくり、成金レイヴンになってからコンバート。最初からいきなりかなり強力な兵装をバカスカ買い込みミッションに臨む。しかも機体は基準違反の重量過多だ。こいつはコワイモノ無しだとおもったらミッションはともかくアリーナ10数位で勝てなくなる。こいつは困ったちゃんだやっぱり全部倒して3作目に臨みたいぞとハイパー・プレイステーションのバックナンバーを見ると、アリーナの攻略方法が。地雷マップを使い、遠方からミサイルで誘爆を誘うんだと。なんという卑劣なやり方だそれでもおのれは武士の端くれかプライドというものはないのかと天の声がするが、私は武士ではないので早速地雷マップで戦いを挑み、トップの座をさくさくゲットしてしまう。うーんこれでいいのだろうか。

 かくしてミッションも無事終了し、こちらのほうも達成率100%となったわけである。次作の早期発売を切に願いつつ、開発元にエールを送る私であった。ふれー、ふれー、ふろむ〜。

 ところで臨みたいぞとファミリー・タイズは似ている気がするがどうだろう。似ていないかそうか。

●99.01.25(月)

 FAXが壊れた。いやいや、壊れたのは数日前なのだが、今日これからギターマガジン用原稿の校正がやって来る。これは困った。

 そもそもは先日外出中に仕事のFAXが届いていたのだが、それが偶然にもFAXの前に放置されていた靴下のせいで紙詰っていたのだ。何故靴下がFAXの前に居たか、というのは、また別に語られるべき物語である。おおかたどこぞの若くてきゃぴきゃぴしたコ靴下と待ち合わせでもしていたのであろう。だがしかし、それだけで事はすまなかった。次に実家から送られてきた衛星放送録画依頼FAXは、まったく排紙されなかったのである。つまり、前回のFAXの残滓が少しだけ出口に詰まり、それが身を呈して全てをせき止めてしまっていたのだ。嗚呼、げに恐ろしきはFAXの残滓。まったくそのとおりでザンシ。

 で、一旦は放置していたのだが、さきほど「校正をお送りしたいのですが...」という電話を頂いてしまったので、覚悟を決めて分解してみることにした。だって復旧しなかったらFAXが届かないつまりこのFAX機は存在意義が無くなるので、壊れてもともと、なおったらラッキーなのである(ちょっとちがうような気も)。精神に負担がかからないアール・クルーの「フィンガー・ペインティング」をBGMにしつつ(なんじゃそりゃ)、早速ドライバーを取り出して外面にあるネジを外すが、詰まった部分とは全く関係ないところがアラワになり、詰まった部分とは全く関係ない基盤が顔を出す。ええい落ちつけ落ちつけおちけっつのぱ〜などとつぶやきながらそこを閉じ、怪しげな接合部分をなめるように見回すがネジがない。かっちんドメかこいつはやっかいだぜソウルマンとつぶやきつつ無理矢理こじ開けようとすると、かっちんドメがかっちんといって外れる。これで少し目的地に近づいた。

 ところが外してみると肝心の詰まった部分はさらに奥。秘境も秘境、前人未到の未知なる大地といった風情なのである。しかたがないので取材班は後ろ向きのカメラを先頭にジャングルの奥深くへと踏み込んで行くのであった。見える位置にあるネジをあらかた外し、詰まった部分(いっそ患部と呼ぶことにしようか)近辺の部品を外していく。そしてついに問題の地点にたどり着いたのであった。それでも完全に露出はしないので(通は完全に露出することを「完露」というらしい)、細い隙間から詰まった紙をずるずるずるずるずるずるずるずるずるずると引きずり出し、再度組立作業に入る(そんな大げさなものではないが)。

 途中帰る場所を失ったネジが出てきて困ったが、なんとかネジをはめ終え、パネルを戻し、感熱紙を入れてみると、どうだばっちり動くぞまいったか。私の機械好きも捨てたものではない(ネジとネジまわしが好きなだけかもしれない)。

 かくしてFAXは復旧し、私は校正原稿を受け取り、新しいFAXの購入資金が浮いた(そんな予定はどこにもなかったぞおい)。これでニンテンドー64を購入し、「ゼルダ」と「ピカチュウ」と「オウガバトル3」を思うさまプレイできるぞ。しかし今は目先の仕事を片付けねばなるまい。というわけでこれから仕事に戻る私であった。ちゃんちゃん。

●99.01.26(火)

多摩センターと田端の間には時差があるのか。

 今日は打ち合わせというか納品というかで朝から西日暮里へ。そのあと知人のHさんと逢うため田端まで歩く。思いのほか近い。かつてはこの途中にディー・プラッツェという芝居小屋があり、一度そこで芝居をしたことがあったなぁ(出演したわけではない)。そのHさんは、私とはかなり年齢差がある女性である。こう書くとしばかれそうだな。私とはちょっと年齢差がある女性である。これならいいぞ。そのHさんは、グイン・サーガが大変お気に入りで(私が勧めた)、しかし自分で本屋に行かず、現在は私が買ってきて読み終わったあとに渡し、立て替えた代金を頂くという不思議なシステムが出来上がっている。私は本屋が好きなので何の気兼ねもなくあんな本やこんな本まで買い込んでしまうのだが、Hさんにはなんとなく抵抗があるらしい。こんな日常にも科学では解明できない謎がひそんでいるものだ。

 結局グイン・サーガ最新刊「時の潮」を渡し、イラストレーター7.0Jの解説本を貸したのだが、その時に入ったマック(マッキントッシュではなくマクドナルドの方である)には、グラタンコロッケバーガーが売っていたのであった。それがどうしたというなかれグラタンコロッケバーガーには積年の恨みがあるのだ。先日所用で小田急多摩センターの近くまで行った時、ふらっと入ったマック(ドゥービー・ブラザースのマイケル・マクドナルドでも、ロス・マクドナルドでもない)でグラタンコロッケバーガーを注文すると、店の外には大きなポスターが、目の前のレジにもチラシがディスプレイされているにも関わらず「終わってしまいました〜」と古式ゆかりのような声で言われてしまい、泣く泣くフィレオフィッシュを注文。座席で食べていると、レジカウンターの頭上にあるパネル(値段表や、オススメ品の写真が飾られているやつ)のグラタンコロッケバーガーのものだけが今まさに外され、ダブルバーガー半額のものに取り替えられていた(多分)。誰かの陰謀かまさかやみなべの陰謀では(時事ネタ)。

 で、その時のつれであったFさんと、食べたかったら桜前線みたいに北へ北へ行くしかないねなどと話していたのである。そしたら。そしたら。今日の田端のマック(アンディ・マクドゥエルでもスコット・マッケンジーでもない)にはグラタンコロッケバーガーがあるではないか。山手線の西と東では時差があるのか。季節が違うのか。さすが南北に長い日本列島だてに四季折々じゃないぞと感嘆しつつ注文する。かくして夢にまで見たグラタンコロッケバーガーと遭遇できた私であった。すいません今のは嘘です夢になんて見てません。

 「北へ北へ」と「虎よ虎よ」は似ている気がするのだが。似ていないかそうか。単に連想ゲームのわんわん、にゃんにゃんのコーナーのようなものか。そうかそれも違うか。

 せっかく晴れていたのでたまった洗濯ものを洗濯機につっこむ。しかしうちの洗濯機は「それがあんた大変でんがな」などとボケてはくれず、一人さびしくシャツやパンツや****や&*$¥(自粛)などを洗うのであった。ところが今外を見ると何だか曇っている。哀しいかな、女心と秋の空。もう冬か。

●99.01.28(木)

 始めて一週間、はや日記のネタもつきた。私の子供の頃からの夢は、「職業は?」と聞かれたら「日記作家です」と答えることであったのに。ああ、早くも挫折するのであろうか。だいたいさっさとHPをリニューアルして公開してしまえばいいのだが、他の部分がまだ出来ていない(99年1月28日現在)。公開先に立たず。航海先にマカオ。東海先に長津。爽快先に高津。鳥海先に高雄(旧日本海軍)。質より量だ。

 「私が〜、日記作家に〜、なろうと思ったのは〜」なんて、誰も知らんだろうなぁさだまさし。ロシアのナロウド日記ではない。壁に耳ありナロウド日記。オチなし、と。

 職業と言えば、「哲学者」というのもいいなぁ。私は思索のとりこ。「開発者」もいいなぁ。私は試作のとりこ。「演歌歌手」もいいなぁ。私は与作のとりこ。もういいかそうか。

 ともあれ私はおんがっか(命名・河内実加さん)。おんがっかのくせに何故毎日日記ネタを探すのだ。「おんがっか」は「おんがっ」を作っていればいいのではないか。「おんがっ」てなんだ。フランケンの返事か。サスカッチの鳴き声か。赤ん坊少女タマミちゃんの笑い声か。シザーマンのうめき声か。質より量だ。

 昨日は忙中閑有りというスキマ日だったので、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3本立てをしてしまった。かなり堪能。ちょっと嬉しい。時間モノのSFは数々あれど、娯楽に徹しつつちゃんとしてたのはあれくらいかも知れない。○中氏の「○○○べの○○」も自分好みの時間SFだった(と見ることもできる。ネタバレ回避のため一部伏せ字。なってないか)。パタリロの「忠誠の木」も泣ける。

 再読したいが手放してしまった「猫の尻尾も借りてきて」。学生当時大変おもしろく読んだのだが、解説文か何かで「SF考証に難有り」と書かれていたような気がするので、どこが変だったか読み返してみたいのだが、あれからとんとお目にかかれない(持っていた分は引っ越し時に売ってしまったらしい)。ソノラマ文庫だったし、探すの大変だろうなぁ。

 あとはタイトル忘れたが、アメリカが舞台で、主人公が昔亡くなった兄を助けるためタイムトラベルして大統領を暗殺から救う、という映画もけっこう好きだった。これは最初に小説で読んでいたのだが、オチがけっこうジーンとするのであった。

 などと書いていたら時間モノのSFを読みたくなってきた。亀有まで買いに行こう。

●99.01.29(金)

 20日の日記に熊はでるはと書いてあったからといって、別にホントに熊が出たわけではありません。別にマリリン・モンローでもアメリカシロヒトリでもよかったのですが、そこはまあ筆の勢い、ということで。よだれも出てません。偉大なる先人、田中哲弥氏に敬意を表したまででござる。私もおもうさま犬を裏返してみたいものです。

 というわけで、昨日(というか今朝か)は11時過ぎまで起きていてしまったので、今日は夕方の4時に起床。なんということだ外はもはや日暮れ時。そして知り合いから来ていた打ち上げのお誘いFAXをよくよく見ると、今週の土曜日ではなく2/6(土)となっている。気づいてよかった。明日は気づかずに出かけてしまうところだった。

 実は一度打ち合わせに1日早く出かけてしまったことがあり、先方と邂逅出来ず(あたりまえだ)電話するも留守電。メッセージを入れたあとに「あ、明日だジョー」と気づき、もう一度「明日また来ます」というメッセージを入れた、というオマヌな経験を持っている。先方は先方で「あれ、明日のはずだったのに...」と、1つ目のメッセージを聞いてうおーさおーしたそうです。石川さん、その節はすみませんでした。

 だいたい射手座のA型というのはA型の几帳面さと射手座の猪突猛進さを合わせ持っているので、ある程度は神経質で慎重派なのだが、ロシュの限界を越えると物事がどーでもよくなってしまう、という困ったちゃんなのだ。なもんだからきれい好きだが掃除はせず、などという奇妙な状況に陥ってしまうのである。それはただ不精なだけかそうか。

 むかしむかしあるところにカッシーニちゃんという女の子が住んでいました。彼女の大好物はカレーです。ある日ボーイフレンドのヒデキくんが、カレーを作って持ってきてくれました。「ハウスバーモンドカレーだよぉ」彼女は嬉しさの余り、こう言いましたとさ。「カッシーニ、感激」

 次はもっと練ってから書こう。

 さて、今とりかかっている仕事のためにあらためてピアノソナタの勉強をしようと思い資料を買いに行くつもりだったのだが、こんな夕暮れの中を出歩いてしまったらなにか大変なことが起こってしまうかも知れないのでやめておく。クトルーちゃんにだけは逢いたくないものです。

●99.01.30(土)

 昨夜は知り合いの劇団の新年会だったのでバスにゆられて中野迄出たのだが、約束の時間の15分前から待っていたにも関わらず待ち合わせ場所に人影は無く、久方ぶりの人混みで人の多さと車の低音に酔ってしまい悪寒がしてきたので待ち合わせ時間を5分過ぎたところで挫折。予感がするのが予知能力なら悪寒がするのはオチ能力かなどと思いつつやむなく帰宅。先方の連絡先を持って出なかったのは私のミスなので、申し訳ないのである。

 で、出先でついふらっと購入してしまったプレイステーション用ゲーム「将棋」「マール王国の人形姫」「クラッシュ・バンディクー3」も早速プレイするというようなことはなく、夕食後すぐに横になる。横になっても「オリーブの首飾り」のメロディとともに空中浮遊術を施してくれる奇天烈な恰好をした魔術師とうら若きその弟子は現れず、替わりに睡魔が訪れる。

 一時間ほど仮眠すると頭痛も多少治まったようなので、ホームページのリニューアル作業をすることに。ふいに思いついて始めたリニューアル作業だが、HTMLエディタを使っていないため思いのほか面倒である。レイアウトの変更はともかく、ファイル名も理由あって変更したためジャンプやリンクの指定が大変なのであった。

 そうこうするうちに音楽仲間の水野ノブヨシ氏から電話。昨年後半に作ったデモ5曲に何曲か加えてミニアルバムにし、自主制作しようという話になる。まずそのためには新曲を書かないとねということになり、キャッチが入ったので再会を約し電話を切った。

 そのキャッチは漫画家のK内さんからのFAX(伏せ字意味無し・要するに茶飲み友達の河内さんです)。返事の電話をする。このリニューアル版HPを期待して下さっているというので、パワー百倍勇気凛々、あとは仕上げを田宮二郎。しかし「暴徒化」が「ボート化」に聞こえるとは……かわちみか、おそるべし。私も精進せねば(何を?)

 そんな駄洒落ネタを中心に歓談は深夜まで及び、根が単純な私はすっかりやる気を出して今日もHPのリニューアルにセイを出すのであった。これこれお前が今落としたのは銀のスプーンか金のスプーンか。

 最近のゲームな日常はというと、先日「アーマード・コア」をコンプリートし、体がアクションゲームモードになってしまったらしく、アドベンチャーをちょこっとプレイするがなんだか入っていけないので、発売時に買ったままほっとんどプレイしていなかった「クラッシュ・バンディクー2」をプレイ(一昨日終了)。「1」に比べて大変優しくなっている。「易しく」ではない。なかなかクリアできない人に向け、救済策が増えているのだ。同じ場所で何度も失敗するとアクアクじいさんが現れて手伝ってくれるし、一度クリアしたマップも一旦マップ外に出てから再度入ると、ちゃんとワンナップアイテムが復活している。おかげさまで私でもなんとかクリア出来た。しかしやりこみゲーマーに対してもちゃんとツボは押さえていて、隠しアイテムなどの100%達成はかなり難しそうである。なもんで軟弱な私は「3」を買ってきてしまった、というわけだ。「アーマード・コア マスター・オブ・アリーナ」が発売される2月4日までの辛抱なのにも関わらず3つもゲームを買ってきてしまった私。どうしてくれよう。私? 私はどうしてくれようさんだ。

 ワンナップアイテムとワンカップ大関は似ていると思うがどうか。河内さんに「マリオ本」と言われて「スーパーマリオがあんなことやこんなことを…」と思ってしまったのは私だけか。他にはいないのか。ああ無情。織田無道。

●99.01.31(日)

 「ああ無情」ときたら「織田無道」ではなく「出店」でしょう、とある人に言われた。おいてけぼりのあなた、どうぞおいてけぼられて下さい。

 ところで現在RPG「マール王国の人形姫」(プレイステーション)をプレイ中。音楽はゴージャスでまあまあ、キャラデは立っていて声もグーなのだが、物語が骨格だけしか語られていない感じでこんなに(編集部により削除)、ちょっと寂しい。でもいいところもありそうなのでこのままプレイを続けてみます。

 ただ一カ所だけ、これはあんまりだと思ったのが、ゲーム中いろいろ探して町を歩くとツボの中とかから「素敵な音楽が聞こえてくる。聞きますか?」というのでYESと答えたら、なんと発売元のゲームメーカーのサウンドロゴが流れてきた。いやはやなんだかなあ。しかも今までで4箇所。さらに言えば、音楽が流れるだけでアイテムも何も手に入らない。昔のFFで開発者たちの部屋があったり、「スターオーシャン2」で開発メーカーの名が神の名ということになっていて、会社のロゴがアクセサリーとして物語中に登場する(しかもパラメーターはちゃんとアップ)など、そくらいならまだなんとなく許せるのだが、サウンドロゴの垂れ流し「だけ」というのはちょっとひどい気がする。客をなめとんかわれ。でもいいところもありそうなのでこのままプレイを続けてみます。

 こうして他のゲームをプレイしてみると、音楽的(効果音的)にいろいろ不満な点というか気がつく点がたくさんある。だからといってこれは勉強の一環なのだとは、とても言えないのであった。ゲームしすぎだぞ私。FF8どうしようかなぁ。やっぱりやってしまうんだろうなぁ。アーマードコアは当然だしなぁ。ゼルダもいいけど64買わなくちゃなぁ。とほほほほ。

 そういえば先日バスにゆられていて気づいたことがある。でもこのネタは明日書こう。

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