sg6 雨の日と月曜日は(p10)

「ソロ・ギターのしらべ 法悦篇」M03
作:ポール・ウィリアムス&ロジャー・ニコルス


 ソロギ6の解説中で、ちょっと強調しているポール・ウィリアムス。1940年生まれのポールは役者をめざし、20代で映画デビュー。その後曲づくりも始め、20代後半の頃にはレコード・デビューも果たしている。カーペンターズとはレコード会社が同じ(A&M)で、それが縁で曲を提供することになったそうな。

 もともと私が彼に興味を持ったのは、クリント・イーストウッド主演の映画「サンダーボルト」。中年の強盗(イーストウッド)と駆け出しの泥棒(ジェフ・ブリッジス)の金庫爆破計画を描いたクライム・アクションで、その乾いた雰囲気と渋いラストシーンが強く印象に残る作品だった(ジェフ・ブリッジスの若造ぶりがイイ!)。その主題歌がまた映画にマッチしており、しゃがれたヴォーカルと曲調に魅せられていろいろ調べたところ、ポール・ウィリアムスの「故郷(ふるさと)への道を教えて」という曲だと解ったのである。(04.09.28)

 
●参考音源


cover "Best of Paul Williams"

「雨の日と月曜日は」収録

美声ではないが、訥々と語る感じの優しい歌声。11「Rainy Days and Mondays(雨の日と月曜日は)」をはじめ、カーペンターズに提供した05「I Won't Last a Day Without You(愛は夢の中に)」02「We've Only Just Begun(愛のプレリュード)」も良いが、ジャジィな16「Ordinary Fool」、私が一番好きな彼のセカンドアルバム『Life Goes On』収録の07「Traveling Boy(旅する少年)」06「That Lucky Old Sun」は心に沁みるバラード。「Traveling Boy」は昔自分のライヴで、よく歌ったなぁ。

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