sg1 主よ、人の望みの喜びよ(p47)

「ソロ・ギターのしらべ」M18
作:ヨハン・セバスチャン・バッハ


 多くのミュージシャンが演奏しているクラシックだが、個人的にはデビッド・クォレイの三連符アレンジが一番好きである(私はWindham Hillのオムニバス『A Winter's Solstice』で聴いたが、クォレイのソロアルバム『Blue House』にも収録されているらしい)。とても独創的で美しいのだ。ピアニスト、ジョージ・ウィンストンも、自分の「ジョイ」はクォレイのこのアレンジを下敷きにしていると公言しているし。

 そういうアレンジを聴いてしまうと、同じ方向でネタを考えても彼を越えるのはなかなか難しいので、ここでのアレンジは逆に非常にシンプルにしてみた。ただ、「ソロギターのしらべ」では元曲のコードに比較的忠実にアレンジをしているが、この曲では確信犯的に、あえて元曲と違うコードづけをしてみた。メロディに対してひたすら下降するベースライン、である。私自身の耳にはなじんでしまったが、元曲の和声が気に入っている人には、ちょっとヘンに聞こえるかもしれない。

 ちなみにクォレイはガット弦ギターを使用。(00.12.06)

・参考:デビッド・クォレイHP

 
●正誤表

・5段目4小節目([B2] 2小節目)3拍目

 コードの最低音:F(#)音 (×) → D音 (○)


 (五線譜のみのミスで、TAB譜はあっています。第8版以降修正済)

 
●参考音源


cover "A Winter's Solstice"
various artists


David Qualey「Jesu, Joy of Man's Desiring」収録

ウィンダム・ヒル・レーベルの、クリスマス(ウィンター)アルバム第一弾。クオレイの他ウィリアム・アッカーマンのギターも聴ける。他、リズ・ストーリーやアイラ・スタインのピアノなど、聴きどころの多い名盤。

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